人間関係がうまくいかない根源的な理由とは?

人間関係がうまくいかない。いつも同じ失敗を繰り返してしまう。そんな自分がますます嫌いになる…という悪循環から抜け出すには、どうしたらいいのでしょうか?

 

1.根本原因を知りましょう


人間関係がうまくいかないのを、小手先のテクニックや、コミュニケーションスキルだけで改善するのは難しいです。

虫歯で例えるとしたら、「痛み」そのものを何とかするのと同じだからです。

「痛み」という症状に対して、痛み止めの薬を飲む。確かにこれで、症状を抑えることはできます。

ですが、原因がなくなったわけではないので、また痛むわけですね。

 

では、人間関係がうまくいかない理由とは何でしょうか?

いろんな要素を集約していくと、「自信が無いから」という答えにたどり着きます。

 

さらに、この「自信の無さ」を生み出しているものは何でしょうか?

それは、自分が自分に課している禁止や制限なのです。

こういった禁止や制限のことを、心理学ではイラショナルビリーフ(非合理的な思いこみ)と言います。

 

  • 完璧にしなければならない
  • みんなから好かれなければいけない
  • 人から批判されたら、自分はダメな存在である

などがあります。

 

2.イラショナルビリーフの悪影響


 私たちは、一人一人がそれぞれの価値観をもっています。その価値観は、人生の脚本となります。

人生という劇を、人は、自分で書いた脚本に合わせて生きるのです。

 

その脚本の中に、極端な考え方や、非合理的な思いこみがあったとしたら…どうでしょうか。

きっと、現実とのギャップに、悩むことになるでしょう。毎日がストレスまみれになってしまいます。

 

人間関係がうまくいかないとか、緊張してしまうといった悩みは、そうならざるを得ないようなイリショナルビリーフが、その人の中にあるのです。

なので、自分で自分に完璧を求め、プレッシャーをかけてしまうのですね。

いつも理想の自分でいれるわけではないので、人と会うのが苦痛になってきます。

 

この場合、理想の自分になることがゴールではありません。

非合理的な思いこみを修正することが望ましいのです。

 

3.イリショナルビリーフはどう作られる?


 あまり脳が発達していない幼少期に作られます。子どもの思考というのは単純で極端です。

「きっとこうに違いない!」と決めたら、それを仮説検証するような力がありません。

 

「いい子にしてないと、大切にされないんだ」などの思いこみは、冷静かつ客観的に見れば、極端であることがわかります。

ただ、このように分析ができるのは、私たちが大人だからですね。

 
イリショナルビリーフの例として、「ありのままの自分であってはいけない」というものがあります。
 
*ありのままの自分とは、自分が思うこと・感じることそのものを言いいます。
 
ということは、自分の意見を自信をもって言えない理由は、自分で禁止をしているからということになります。
 
 
その結果、自分を押し殺して周りに合わせるという選択をするようになります。
これがパターン化してしまうと、ますます自信を失ってしまうのです。
 
 

4.なぜ、イリショナルビリーフに逆らえないの?


 

 常識的に考えたら、「そんなことしなきゃいいのに」となりそうです。

実際、非合理的な考えがない人から見たら、不思議に見えるはずです。

 

ですが、本人にとっては、それを守らないといけない何かがあるわけですね。

つまり、そうしないと愛されないとか、大切にしてもらえないとかがあるのです。

 

子どもにとっては、親の関心や愛情以上に重要なものはありません。

だから、必死に自分で決めた思いこみに従おうとするのです。

 

法律のようなものですね。

 

5.根底から自分を変えるには


人生を映画に例えたとしたら、私たち一人一人は、自分の映画の主人公です。

ただし、ストーリーは決まっていて、決められたストーリーの中でしか動けません。

 

なので、人生を変えるためには、ストーリー自体を変える必要があるのです。

つまり人生の脚本を変えるということですね。

 

同じように、虫歯の痛みをどうにかするのではなく、虫歯そのものを治療しなくてはいけません。

 

そのためには、

  1. 虫歯を発見する
  2. 虫歯を治療する

 

という2つのプロセスを経なくてはいけません。

 

人間関係がうまくいかないのも同様です。

うまくいかないのは、うまくいかなくさせている脚本があります。

なのでそれを発見し、治療…というより変化させるというプロセスが必要なのです。