虚しい気持ちになる人生を克服するために|アダルトチルドレン

life「何のために生きてるんだろう?」私には、毎日こう考えては、ため息ばかりついている時期がありました。生きている意味や価値、楽しみがわからなくて、何をしていても虚しくて辛かったですね。

ところが、自分の周りは楽しそうに毎日を過ごしているように見えたので、自分だけは何かおかしいのだろうか? といろいろ考えることも多かったです。

これは、2000年の夏ころの話です。1つ年上の先輩が自殺をしました。人づてに聞いたのですが、遺書には「生きてる意味がわからない」とあったそうです…。それを聞いたとき、自分もこのままいくと同じ道をたどるのではないかと、恐ろしい気持ちになったのを覚えています。

生きている意味なんて、普通はわからないですし、悩んでもしょうがないのかもしれません。でも、死を考えてしまうくらい苦痛なのであれば…それは別の要因がある可能性があります。

 

喜怒哀楽のマヒ

生きている楽しさや喜びといった喜怒哀楽は、五感で感じるものですよね。私たちは外の世界を、見たり聞いたりしながら、五感で認識をします。五感から情報が脳に入ってきて、「嬉しい」「楽しい」「美味しい」「キレイ」といった情動に変わります。

この、感覚を感じる力が弱いと、「ん? 今楽しいのかな…分からないな」という状態になってしまいます。生きている意味が分からず、虚しくなったり思い悩んでしまうのには、『自分の感情が分からない・感じとれない・表現できない』ことから起こることがあるのですね。

さらに、自分の感情が分からないと、そこから派生した問題も起こります。例えば、やりたいことが分からないとか、人と深い仲になりにくい等があります。その結果、ますます生きてる意味が分からなくなることがあります。

 

やりたいことが分からない理由

「やりたいこと」が分かるためには、自分の「〇〇したい!」という気持ちを知る必要があります。なので、自分の気持ちを、自分で感じ取る必要があります。

「こうした方がいい」とか「こうするべき」というのは思考なので、やりたいこととは少し違うのですね。なので、自分の気持ちや感情が分からないと、なかなか自分の進みたい方向が見えてきません。

 

人と親密になりにくい理由

人と人がつながるのは、気持ちが通じ合うことが大切です。気持ちや感情を共有できた時に、人は安心したり親近感が湧いたりするからですね。どんなことがあったかという事実の説明だけでは、人との心の距離を縮めるのは少し難しいです。

 

自分の感情が分からなくなる理由

赤ちゃんは、ほぼ感情だけで生きています。脳が未発達ですからね。当然、私たちは皆赤ちゃんの状態からスタートしますから、最初から感情が分からないということはありません。

ところが、育つ過程で感情を感じたり、表現すると都合が悪かった場合、感情を感じるレベルが下がることがあります。例えば、いつも家に一人でいて「寂しい」と感じていたり、いじめにあって「辛い」と感じていた場合です。

両親が共働きで忙しく、一人でお留守番をして過ごしている子どもがいたとしましょう。長時間の寂しさや不安というのは、小さな子どもにとって耐え難いものがあります。そこで、毎日感じる「寂しい」という感情を紛らわすために、感情を感じないように抑え込んだり、空想にふけったりするのです。

 

失感情症と無気力の関係

失感情症(アレキシサイミア)とう概念があります。アメリカの精神科医シフネスが提唱しました。自分の感情を感じたり、表現することが苦手という特徴があります。幼少期の親子関係なのにおいて、ネガティブな感情を感じないようにしたことが原因の1つとされています。この辺は、アダルトチルドレンと共通点がありますね。

感情を感じないようにすることで、得るものと失うものがあります。得るものとは、それをすることによって目の前の苦痛を避けることができるということです。ところが、同時にポジティブな感情を感じる力も失ってしまいます。

私たちは、感じたくない感情だけを、都合良く選ぶということはできません。ここが難しいところで、幼少期は苦痛を避けるために役立ったことが、大人になってからは無気力な状態を生むことにつながってしまうのですね。

 

感情を感じる練習

ポイント1)ノートに書き出す

これは私のメンターが教えてくれたのですが、まずやった方がいいのは書き出してみるということです。

今日一日の出来事を2〜3書いてみます。そして、それについてどう感じたのかを書くということですね。ポイントは「どう感じたか」を書くということで、「どう思うか」ではないという点です。

実際に書き出してみると、自分の感じた事を客観的に眺めることができます。そうすることで、自分が今日何を感じていたのかに気づくことができます。

ポイント2)ゆっくり取り組む

心の奥にしまいこんだ感情は、絡まったヒモを解きほぐすように、ゆっくりと時間をかけて扱ってあげて下さいね。

どこかのタイミングで、感情を感じないようにフタをしたわけですから、一気に開けてしまうと余計体調が悪くなったりします。

 

カウンセリングでは

カウンセリングでは、クライアント様の無意識に抑え込んだ感情を、ゆっくりと寄り添いながらひも解いていきます。幼少期に大切にしたかったけど、我慢して犠牲にするしかなかった感情を発見し、解放したり、癒していきます。こうする事で、以前よりもラクな状態をつくります。

 

まとめ

生きていることに意味や価値を見いだせない場合、外の世界や環境ではなく、まずは自分の内側を見つめてみてはいかがでしょうか。

外の世界や環境も大事です。ですが、意味や価値を見いだせずに思い悩んでしまうのは、もしかしたら内面に課題があるのかもしれません。ぜひ一緒に、解決していきましょう!