
「はぁ、私ダメだなぁ」。こんな風に、自分を自分で責めてしまうことはありませんか? 私は毎日していました(苦笑)。仕事で集中しているか、寝てる時以外は、いつも自分にイライラしていました。
ところがです!長年やり続けてきたにも関わらず、さっぱりと止めることができました。今はほとんど、いや、ゼロに近いくらいしていません。
というのも、自分を責めるというのは習慣というか、クセでやっていることに気づいたからです。一度止めることができると、それが新しい習慣になるので、自分を責める苦しさからは解放されることになります。
こうなると、すご〜くラクになれます。
この記事の目次
心のリストカット
自分を責めるということは、自分の心にダメージを与えているのと同じ行為です。心は言葉によって傷つきますよね。だから、やらないほうがいいのは明らかなのに、なぜ私は繰り返しやっていたのでしょうか?
それは、それをすることにメリットや目的があったのです。クセというのは、何か意図があるものですよね。例えば『爪をかむ』のもよくあるクセの1つですが、爪をかむ心理は愛情不足や情緒不安定が原因と言われています。
爪をかむことによって、不安を感じている状態をごまかしたり、欲求を満たせない自分自身を罰しているのかもしれません。いずれにしても、心にある『何か』を、表現することでバランスをとろうとしているのですね。
自分を責める3つのメリット
人から責められないようにする
自分で責めることで、それ以上他人から責められるリスクを減らすことができます。調子に乗っている人間には、嫉妬や反感を買う可能性があります。ですが、自分で責めている人というのは、周りから見ると反省しているようにも見えるので、反感を買いにくいのです。
がっかりしないようにする
もともと、自分を低く評価してりる人が自分を責めやすい傾向にあります。そういう人は、自分のことを人から評価してほしいと望む一方で、人からがっかりされることへの恐怖もあるので、自分を責めることで、自分から『自分の評価』を落とそうとします。
人から責められることに備える
自分はダメで、できていない。なのでいずれ誰かから責められるかもしれない…そう思うと不安になるので、先に自分で責めることで、不安を紛らわそうとします。不安というのは、まだ起きていない出来事に対してわき起こる感情なので、できれば避けたいという欲があります。採用の合否を待っている間などは、不安で落ち着かないですよね? そういった不安定な状態は、人間にとってストレスなのです。
自分を責めるクセの直し方
ステップ1)目的に気づく
どんなクセにも、そこにはメリットや目的があるので、まずはそこに気づくことが大切です。気づくということは、無意識でやっていることを意識するということです。もっと具体的に言うと、それを言語化できるということですね。
「なぜそれをやるの?」という質問に答えられること=意識できているということです。
ステップ2)自分を責めている自分に気づく
私の場合、頭の中で、自分の悪口がグルグルと回っていました。自動再生されているかのように無意識に、やっていたんですよね。それくらい自分のことが嫌いで、ダメだしせずにはいられなかったわけですが…
これも同じで、無意識にやっていることをまず理解する。ここから始めるのがいいと思います。自分を責めている自分に、意識的に気づき、まずは観察してみましょう。「あ、今やっちゃってるなぁ私」といった具合にですね。
ステップ3)気づく度に修正する
『自分を責めている自分』に気づいたら、何か小さなアクションを起こします。何でもいいのですが、例えば手をギュッと握り込むなどでもいいです。そうすることで、意識できますし、いつ・どんな時にやってしまうのかを計測することもできます。
そして、手を握りながら自分に質問をしてみましょう。
- 「これをすることのメリットはなんだろう?」
- 「これをする価値はあるのだろうか?」
自分という人間を、もう一人の自分(の視点)から客観的に見るような…そんな冷静な分析を、何度かしてみて下さいね。
カウンセリングでは
自分を責めてしまうという方はとても多くいらっしゃいます。私自身もそうでしたから、お気持ちはよく分かります。ただ、あくまで『クセ』ですから、少しずつ頻度を少なくし、いずれは止めていくことが可能ということは知っておいて頂けると嬉しいです。
いつも自分を責めて、自分に自信をもてなかったというお客様がいました。半年以上お付き合いをしていますが、今ではすっかりクセを解消し、表情もずいぶんと明るくなりました。
カウンセリングでは、原則としてアドバイスなどはしていません。ですが、自分を責めるのをどうにかしたいというご相談については、数ヶ月で止められるようなアドバイスもさせて頂いています。
まとめ
心のリストカットということで、できることなら早い段階で止めることができると、生きることがとてもラクになると思います。まずは、それが矯正可能な『クセ』であることを知り、少しずつ手放していけるといいですね。
本来、自分を責める必要はありません。自分を見つめたり、振り返ることは大切ですが、自分で自分を罰することはないのです。
どうして自分を責めるのですか? 他人がちゃんと必要なときに責めてくれるんだから、いいじゃないですか。
【アルベルト・アインシュタイン】
自分をどうしても責めてしまう。そんな時はご相談下さい。一緒に解決していきましょう!