この記事の目次
1.孤独感や疎外感の原因
- 対人関係がうまくいかない
- 恋愛が続かない
- 孤独感が強い
あなたにも、こんなお悩みや問題はありませんか? こういった人の特徴として『まじめで自分に厳しい』というのがあります。自分の中に厳しい『ルール』があるので、それを自分に当てはめます。他人にも、同じように厳しくしてしまうことが多いので、周りも近寄りがたいのです。
ではなぜ、厳しいルールをもってしまうのでしょうか?
それは幼少期、子供時代に「甘えさせてもらえたか?」が大きな要因です。もっと正確には、十分に甘えさせてもらえたという『感情』をもてたかどうかがポイントです。
親がどれだけ愛情を与えたかではなく、いかに子供の側が満足したかどうかが重要なんですね。アダルトチルドレンの原因となりやすい機能不全家族では、過去にこうした感情をもちにくい傾向にあります。
2.幼少期に甘えるのは大切
子どもは親に甘えたいものです。すごく自然な欲求ですよね。先日仕事で、とあるお宅にお邪魔しました。 すると、奥から3歳くらいの子どもがでてきてこう言ったのです。
「ママだっこ、ママだっこ!」と。なんとも可愛らしい光景でした。まるで、「おなかすいた!」と言うのと同じような感覚です。
甘えたいという衝動って、そんな感じなんでしょうね。先ほども書きましたが、甘えるとは自然な欲求です。ひまわりが太陽に向かって伸びるのと同じですね。
だから、できれば遮(さえぎ)ってほしくないものです。ひまわりの成長を何かが邪魔してしまったら、ひん曲がってしまうでしょう。甘えたいという欲求も同じです。
「今忙しいからあっちへ行ってなさい」と言われたり、 言葉はないけどイヤそうな顔をされたとしたら…どうでしょうか? きっと心がひん曲がってしまうでしょうね。この時、いろいろな問題が起こります。
1.自己否定
甘えたいというのは本能なのですが、その欲求を否定されてしまう。
そうなると、自分自身を否定するようになってしまいます。
「あぁ、ありのままの自分を表現しても受け入れてもらえないんだ」
「親に受け入れてもらえないのは、自分が悪いんだ」と。
こうした経緯から、自分を偽り、ごまかすようになります。
2.拗(す)ねる
本当は甘えたい。でもそうすると傷つくか、ネガティブな思いをすることになる。
子どもながらにそれは辛いので「甘えるのはやめよう」と決めます。
心理学で『幼児決断』と言いますが、これは子どもでいることへの否定です。
「子どもであってはいけない」と思いこみ、『いい子』や『優等生』を演じるようになります。
でも、それは本当の自分ではないので、いつか破綻する日がきてしまうのですね。
3.親への怒り
子どもの本心は「甘えたい」→「受け入れてほしい」 と望んでいます。
なので、それをしてくれない親に対して「なんで??」という感情をもちます。
でも、親を悪者にしたら自分が生きていけません。だから自分のせいにしつつも、親への怒りは心の奥底に抑圧します。 幼少期のこういった経験が、厳しいルールをつくり出します。
- 「甘えてはいけない!」
- 「子どもであってはいけない」
- 「いい子でなければ愛されない」
そして、甘えている人を見ると怒りの感情がわいてきてしまうのです。
3.今からでも甘える練習を
怒りがわくといっても、その本心は「うらやましい」という気持ちの裏返しなんですね。
「自分はいつも我慢して生きているのに、あなたはそんなに楽をして!!」 となるので、イライラすることが多い人生になってしまいます。
あなたは、普段から次のような悩みをもっていませんか?
- 何か甘え足りていないような感覚がある
- 甘えている人をみるとイライラする
- パートナーも甘えることに抵抗がある
もしこれに当てはまる場合、以下のことを試してみましょう。
1.甘えても受け入れてもらえるという経験をする
いつもやってこなかった「甘える」という行為を、実際にしてみましょう。
ただし、練習相手はよく選んだ方がいいです。 私は10歳年上の同性の先輩を相手に、練習させていただきました。
最初は抵抗あります!(当たり前か) 照れや恥ずかしさはもちろんのこと。
「あれ、おまえってそんなキャラだったの?」というギャップに対する抵抗感! これが強烈でしたね…まじめキャラという設定になってましたから。
でもやりました。それでどうなったか?
その先輩は、意外にも『喜んで』いたのです。 衝撃でしたね(汗)
自分にもできた! 受け入れてももらえた!! 何かが自分の中で変わりました。
なぜそう言えるかというと、甘えてる人をみても気にならなくなっていたからです。
驚きました… 甘えている人が許せない?
いやいや。甘えるって、いいよね!
こうやって自分を崩すこと。すっごく大切です。
2.甘えてはいけないという思いこみを外す
自分に制限をかけるような思いこみを『リミッティングビリーフ』と言います。
「子どもであってはいけない」 「甘えてはいけない」 「感情を表現してはいけない」 こういった思いこみは、カウンセリングで解消できる場合があります。 幼児決断とあったように、本人が自分で決めたものです。 なので決め直すのもまた、自分なのです。